A.見積り書に「一式」という表記は、ごく普通・当り前の事としてあるのですが、
問題なのは、「一式 "だけ" の、見積り書」が危険なのです。
見積書は、様々な項目にて積算され、合計としての総額が記載されるものです。
[工事費] [内訳] 「仮設工事一式」「解体工事一式」「廃棄物処分費一式」・・・
この各内訳、「一式」の先には、「明細、詳細内訳」があるのですが、
この詳細な項目を提示しないで、提出される見積りが "大変危険"なのです。
一般のお客様の多くが、
[一式]を「ぜんぶ」や「全て含んだ」と自身に都合良く解釈してしまうのです。
「解体工事一式って書いてあるのだから、全部含んでいるだろ!!」と言える反面、
「それは、一式の中に含まれていません。」と言われてしまう事でもあるのです。
なまじの知識がある人(お客様)ほど、「おおざっぱ」な見積りを好む傾向が・・・
「一式。と書かせておけば、あれも・これも、やらせられる。」
なんて考えの方がいらっしゃいますが、
まともな会社(業者)であればあるほど「一式だけ見積書」を嫌がります。
「一式だけ見積り」を受け入れる業者、
「一式だけ見積り」しかしない業者、「明細書の添付」を行わない業者。
それらは、
にわか専門家の貴方より、はるかに「わるく・強い」業者です。
「解体工事一式で、更地にする。約束だ!!」言った・言わない・・・
「更地にしなければ、金を払わない!!」なんて事も想定済み。
法的であり、状況証拠であり・・・逆に訴えられ
確実に、「高い授業料」を支払わされる事になるでしょう。
赤字で工事を行う会社(業者)は、存在しないのです。
お施主様にとって、更には業者にとっても、
一番安心なのは、「事細かな明細書付きの見積書」なのです。
そして、その明細に計上されている項目を
確認・説明・打ち合わせ・調整・明記する事が重要でなのです。